じゅんの本棚

読んだ本の記録など。

情報の発信側と受け取り側

私は、2016年に初めてライターとして報酬を得ました。

子どもが幼稚園に通い始め、在宅でできる仕事を探していたときに、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングの存在を知ります。

クラウドソーシングでは、ライターのほかにも、WEBデザイナー、コピーライター、エンジニアなど、在宅でできる仕事が多数紹介されていました。

この中でライターをやってみようと、1歩を踏み出します。

ライターを始めて数カ月経ったころに起こったのが、WELQ問題でした。

WELQとは

WELQは、医療情報をまとめたキュレーションサイトです。

WELQを運営していたのは、株式会社DeNA

ネットサービスを行ない、モバゲーなどモバイルを中心とした多数のサービスを提供している企業です。

WELQは、毎日100記事以上更新されていたと言われています。

検索順位の上位にくるように更新され続けた医療記事は、専門性に欠けると声が上がりはじめ、大きな問題になっていきます。

その後、WELQを含めたDeNAのキュレーションサイトは閉鎖。

いちはやくWELQ問題を提起したのは、BuzzFeed Japanの医療記者である朽木誠一郎さんです。

「健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方」

朽木誠一郎さんの著書、「健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方」が2018年3月に発売されました。

 

目次はこちら。

<目次>
はじめに
私たちは、騙されている
医療デマは命に関わる
つけ込まれる情報の格差構造
医学部卒のネットメディア編集長

第一章 健康になりたい人とそれを騙す人
ラクに、簡単に健康になりたい私たち
騙す人は、医療の限界につけ込む
医療情報はますます複雑になる
メディアが伝える「健康・医療情報」

第二章 ネットメディアと既存メディア、分かれた明暗
WELQ問題とはなんだったのか?
WELQのほうが、まだましだった!?
変われない既存メディア

第三章 クロを切り捨て、グレーを探る
医療情報の5W2H
医療情報の5W2H 実践編
医療情報はコミュニケーション・ツール

第四章 それでも私たちは、「医療デマ」に巻き込まれる
「医療デマ」を信じ込むのは、普通の人
科学的ならそれでいいのか?
現代特有のフィルターバブル問題
「賢くなれ」だけでは変わらない

第五章 ネット時代の医療情報との付き合い方
正しい医療情報へのネットの追い風
規制強化というリアルの追い風
今、私たちにできること
ネット時代の「情報のリレー」

2016年に起こったWELQの医療記事の問題について言及しながら、医療情報の受け止め方について書かれています。

スマホの個人所有率が上がり、ネットでの検索が手軽になっていて、何かを調べるときはネット情報を頼りにしがち。

とくに医療情報は、命に係わるため、正しさが重要になりますが、専門性が必要な情報だからこそ、受け手には間違っていることが分かりにくいこともあります。

 本書では、信頼できる情報を見分けるコツについても書かれていて、とても参考になりました。

正しい情報を伝えること

フリーランスのライターをしていると、情報を集めるためにTwitterをはじめとするSNSを利用することがあります。

 

Twitterは、口コミが多く、特定のダイエット法を行なってやせたとか、友人に教えてもらった食べ物を毎日食べたら肌がきれいになったとか、内容はさまざま。

親しくしている人がつぶやけば、信頼できる情報だと感じるかもしれません。

しかし、リツイートする前に、その情報が正しいのか少し立ち止まって考えてほしいのです。

情報に注意するようになったきっかけ

私が情報に対して注意するようになったのは、海外に移住した友人がきっかけ。

友人は、東日本大震災後から食べ物に気を付けるようになりました。

友人と同じように気を付けている仲間と集まり、情報交換を行なっていたようです。

 

あるとき、友人が変わってしまったと感じたことがありました。

仲間から聞いた情報のみを信じ、周囲の話を受け入れなくなったのです。

一緒に食事をしても、どこで収穫されたか分からない食材には手をつけません。

子どもの予防接種も、仲間が受けていないこと知り、受けさせていませんでした。(全てではなく特定の予防接種ですが)

 

日本に住めない…と連絡が

あるとき、友人から海外に引っ越しすることになったと連絡がありました。

もう日本には住めないから、ある国に移住して永住権をとるのが目標だと。

新築で建てた持ち家を売却し、友人の夫は仕事を辞めてゼロからのスタートです。

 

移住する日、空港へ見送りに行くと、友人のご両親がいました。

いつから移住の話がでていたのか伺うと、出発の1年くらい前からだったそうです。

どんどん周りが見えなくなり、 何を話しても聞く耳を持たなかったとのこと。

 友人の人生は特定の情報を受け取ったことで、大きく変わっていきました。

情報発信は人に影響を与える

Twitterのささいなつぶやきも、見知らぬ誰かに影響を与えているかもしれません。

 情報発信は慎重に行なう。

 いつも自分に対して言い聞かせていることです。

信頼できない情報に影響される人が少なくなっていきますように。